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試験に3回落ちました…アメリカの運転免許事情

アメリカ暮らし・車渡航準備・手続き

アメリカ運転免許、
4回目で合格

日本では運転していたので、まったくの初心者ではありませんでした。
それでも、現地のルールや試験の進み方には戸惑うことが多く、思った以上に時間がかかりました。

この記事では、渡米前の準備から、書類、筆記試験、講習、実技試験まで、実際に私が経験したことをまとめています。
アメリカでの免許取得がどんな流れなのか、ひとつの体験談として読んでいただけたらと思います。

1. 渡米前から準備する?アメリカの車事情

アメリカでの生活では、早い段階で車が必要になることが多いと、渡米前から先輩方に聞いていました。

都市部であれば公共交通機関だけで回ることもできますが、家族帯同だと、買い物、通院、子どもの送迎など、車があったほうが動きやすい場面が増えます。

私たちも、日本にいるうちから車の購入準備を進めていました。
夫の到着後すぐに納車されるよう手配し、最初はわからないことも多かったので、日本語対応が可能な会社を選びました。

ここで少しややこしいのが、アメリカの運転免許ルールは州ごとに違うことです。
ほかの州に住んでいる方の話が、そのまま自分の地域に当てはまるとは限りません。

一定期間を超えて住むなら、現地の免許を取る流れになることが多いと思います。
私の地域では、国際運転免許証で運転できる期間は1年でした。なお、国際運転免許証だけでよいわけではなく、日本の有効な免許証も一緒に持っておく必要がありました。

また、免許取得は先送りしにくい面もあります。
冬になると雪で移動しづらくなり、運転だけでなく試験に行くこと自体が大変になることもあります。

そのため私は、気候が安定しているうちに、できるだけ早く免許取得を進めたほうがよいと感じていました。

2. 書類準備でつまずきやすいところ

実際に手続きを始めてみると、最初のハードルは運転そのものではなく、書類でした。

必要だったのは、本人確認書類、住所証明、滞在資格に関する書類などです。
特に厄介だったのは住所証明でした。配偶者宛てではなく、自分自身宛ての書類が必要になるため、渡米直後は意外と手元にありません。

自分宛てに届いた郵便は残しておく、なければ国際郵便で何か送ってもらう、という対応が必要になることもあるかもしれません。
さらに、SSNの有無によって追加で求められる書類が変わることもありました。

私はEAD申請と同時にSSNを取得していたので、その点では少し助かりました。
ただ、帯同者にはSSNが必須ではないため、その場合は婚姻関係を示す書類や、その英訳が必要になる可能性があります。私自身も、EAD申請の際には婚姻証明書の原文と英訳を提出しました。

このあたりは地域差もあるので、渡航前に一度確認しておくと安心です。

3. 筆記試験と8時間講習

書類をDMVに提出したら、次は筆記試験と講習でした。
DMVは、免許や車両登録を扱う役所のようなところです。

筆記試験では、基本的な交通ルールに加えて、その地域で運転するうえで知っておくべき考え方も問われました。
スクールバスや緊急車両への対応、right of way (どの車や歩行者が先に進むかという優先関係)、見慣れない標識など、日本で普段運転していたとしても、現地のルールに慣れていないと油断できない内容だったと思います。
試験はコンピューターで回答する形式で、25問中20問正解すると終了でした。
筆記試験に合格すると、learner’s permit (いわゆる仮免許)が発行されます。

その後は、8時間の講習がありました。
私が受けたときは、ウェブ中心で、土日に4時間ずつ受ける形でした。かなり長く感じましたが、オンラインでも皆さんが気軽に先生へ質問しているのが印象に残っています。

講習では、基本的な安全運転の考え方だけでなく、実際に走る可能性があるルートや、実技試験で注意されやすい点についても説明がありました。

また、私はYouTubeで現地の方が出している受験動画もいくつか見ました。
どのような道を走るのか、どんな点を注意されやすいのかは、文章で読むより動画のほうがつかみやすかったです。

実技試験に向けて、有料の練習プランを追加できるスクールもあるようでした。
実際に、日本人の方から受講したという話を聞いたこともあります。

私は日本で日常的に運転していたので、追加の練習コースには行かず、そのまま実技試験を受けることにしました。
ただ、今振り返ると、運転経験があることと、その土地のルールや試験の流れに慣れていることは別だったのだと思います。

4. 遅すぎてもだめ?実技試験の概要

実技試験を受けてわかったのは、ミスには重さの違いがあるということでした。

試験後には採点表が返却され、どこがよくなかったのか説明もありました。
その中では、細かい減点で済む項目と、一発不合格につながる重い項目が分かれていました。実際に受けてみて、一発不合格になる項目は思ったより多いのだと知りました。

私が日本と違うと感じたのは、ゆっくり走ればよいというものではない、という点です。
むしろ遅すぎるのは減点対象で、受験した地域では、制限速度を時速5マイル以上下回ると減点され、それが続くと不合格になると説明されていました。

実技の内容としては、K-turn(切り返して反対方向へ向きを変える操作)、バック、前向き駐車は意識しておいたほうがよいと感じました。
また、curb(路肩) という単語のように、試験中によく使われる表現に慣れておくのも大切でした。たとえば pull over to the curb は、「路肩に寄せて止める」という意味です。

縦列駐車は、場所によって扱いが違うのかもしれません。

なお、実技試験は州内の複数の試験会場から選ぶことができました。会場によって厳しさに差がある、という話も聞きましたし、実際、数日後に予約が取れる会場もあれば、3ヶ月先まで空きがない会場もありました。

5. 私が3回落ちた理由

1回目

最初に受けたのは、自宅の近くの試験場でした。
厳しいと有名な場所で、事前にアプリでルートを確認し、3回ほど練習もしていました。

当日は雨でした。
少し前に、夫が「制限速度を下回りすぎて不合格になった」と聞いていた私は、速度を守ることを気にしすぎるあまり、今度は雨の日の走り方に対応できていませんでした。結果は不合格でした。

このあたりは、マニュアルに明確な正解が書いてあるわけではなく、今でも判断が難しいと感じます。
ただ、私はそのとき、雨の日は速度を3分の1に落とすようにと言われました。

2回目

2回目は、車で45分ほどかかる試験場で受けました。

ここで印象に残っているのは、見通しの悪い上り坂の先にあったSTOPサインです。
私は立ち止まって、慎重に見ているつもりでした。

でも、結果として、曲がってきた車にクラクションを鳴らされ、そのまま不合格になりました。
優先関係の見極めは、かなり厳しく見られているのだと感じました。

遠いところまで来て不合格だったので、かなり悲しい気持ちで帰宅したのを覚えています。

3回目

3回目は、また別の試験場でした。
ここでは、左折後のレーン選択で落ちました。

片道二車線の道路を左折したとき、本来入るべき手前のレーンではなく、奥のレーンへ一気に入ってしまったのです。
やってしまった瞬間、車内の空気が一気に変わったのを感じました。

3回だめだったあたりで、「もう自分は一生受からないのでは」と思うようになりました。
実際、心は一度折れました。

4回目

4回目は、2回目に受けた試験場でもう一度受けました。
そして、ようやく合格しました。

私の場合は、試験場まで戻ってきて、車内でそのまま合否が伝えられる形でした。
“You passed.” と聞いた瞬間は、本当にほっとしました。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、うれしくて泣きました。
あまりに泣くので、試験官は苦笑いしていました。

もちろん、受かったからといって安心してよいわけではなく、安全第一なのは変わりません。
今でも、できることなら運転したくありません。

それでも、少しこの街に受け入れられたような気がして、うれしかったことを覚えています。

6. まとめ

いちばんお伝えしたいのは、日本で運転経験があっても、アメリカの免許取得で苦戦することはある、ということです。

もちろん、一発で受かる方もいます。
でも、州ごとにルールが違い、試験場ごとに雰囲気やルートも違うので、何度か不合格になったとしても、それだけで落ち込まなくてよいのだと思います。

私自身、できれば運転したくないと思いながら、それでも生活のために必要で、書類、筆記、講習、実技とひとつずつ進めていきました。
そして、3回落ちて、4回目でようやく合格しました。

これから渡米される方や、いま現地で頑張っている方にとって、この記事が「自分だけではない」と思えるきっかけになっていたらうれしいです。

この記事を書いた人

執筆者A(仮)米国・研究留学に帯同

日本の新学期に合わせて、3月下旬に家族で渡米。家探しやメガネなど、渡米する前に知っておきたかったことを書いています。

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